知っておきたい投資の種類と取引の形態
ひと口に「投資」と言っても、その種類や取り引きの形態はさまざまで、数多くあります。
そこで、ここでは特に取り引きで扱う「モノ」に着目し、種類や形態を詳しく紹介しています。
投資の際にはぜひ参考になさってみてください。
投資は大別して2種類
投資は大別すると2種類に分かれています。
その1つが投資先の「モノ」であり、もう1つが取り引きの「形態」です。「モノ」も「形態」もそれぞれに多様な種類があります。
ここで言う投資先の「モノ」とは、株式や債権など、実際に取り引きを行う対象を指します。
片や、取り引きの「形態」は大きく分けて2種類、「現物取引」と「金融派生商品取引」があります。
ここでは「どんなモノ」を「どんな取り引き」によって投資するのか、わかりやすく解説します。
「モノ」から見る投資の種類
株式
「株」(株式)とは各企業が資金の調達手段として発行している証券のことです。投資方法としては株を売買することで、その差額利益や配当金が見込めます。
ただし、株の価格「株価」は、景気や企業の業務成績、さらには投資家の需要と供給による売買の状況によっても絶えず変動しているという特徴があります。
投資は余剰資金(生活費以外の資金)での少額の取り引きによりリスクを下げることができるほか、株を長期間にわたり持っておくことで配当や株主優待などを期待できます。
国債
「国債」は国による債券で、資金の調達目的で発行されており、個人でも購入可能です。
もともと「債券」は企業などが銀行から資金を借りるために発行している借用証書の一種を指します。その債券の中でも、特に「国」が発行しているものは「国債」と呼ばれています。
つまり一定の期間、「国」の資金に投資するということで、借用証書の一種であることから利子の支払いがあり、満期になると元本が返済されます。
社債
「社債」は各企業が資金を調達するために発行する債券のことで個人での購入も可能です。
企業が資金調達を目的として発行する有価証券にはほかにも株式がありますが、両者には大きな違いがいくつかあります。
まず株式と異なり、社債の場合は発行した各企業が返済義務を負っています。
また、社債には満期がありますが、株式にはありません。
社債の場合は一定期間の中で利息が支払われ、 満期には元本が返却されます。
金(ゴールド)
金(ゴールド)は国内外において共通の価値で取り引きされ、「有事の金」とも呼ばれるほど世界情勢の変化に強い投資資産です。
特徴としては、取り引きが米ドルで行われていることが挙げられます。そのため国内における金価格は米ドルの為替相場によって上下します。
外貨
円以外の米ドルやユーロといった外貨による預金を「外貨預金」と呼びます。円預金と同じく預けた金銭には利息がつきますが、預入れの際には円から外貨へ、引き出す際には外貨から円に換金することができます。そのため為替の変動により、円安を利用して利益を得ることができます。
投資信託
「投資信託」(ファンド)は、個人投資家から集めた資金を取りまとめ、運用の専門家が株式や社債などへと投資をする方法です。
個人では取り扱えない大きな資産規模の投資を行ったり、複数の投資へと分散できるという特徴があります。
ETF(上場投資信託)
「ETF」(Exchange Traded Funds)とは「上場投資信託」のことです。
投資信託の中で証券取引所に上場しているものを指し、証券取引所を通じ、売買を行えます。一般的な投資信託よりは数や種類が少ない傾向があります。
取引形態から見る投資の種類
現物
投資における「現物」とは、実際に受け渡しのできる株式(有価証券)などを意味する言葉です。具体的には手持ちの現金による「現金取引」によって株式を売買することを指します。
一方、現金や株式を担保に証券会社から金銭を借りて株式を買うのが「信用取引」です。
金融派生商品
「先物取引」・「オプション取引」・「スワップ取引」など、株式や債券、為替などから派生した金融商品を指します。
そのため「派生的な」という意味を持つ「デリバティブ」(derivative)の名前で呼ばれることもあります。
先物取引
「先物取引」は事前に定めた期日に、取り引きの時点で決められた価格にて売買することを指します。前もって価格を決めておくことで変動リスクを避けられます。
オプション取引
「オプション取引」は満期日を迎えた際に事前に決められた価格で売買の「権利」を取り引きするものです。
買う権利は「コールオプション」と呼ばれ、売る権利は「プットオプション」と言われています。
先物取引が「売買の取引」であるのに対し、オプション取引は「権利の取引」にあたります。
スワップ取引
スワップは「交換」を意味する言葉で、投資におけるスワップ取引では、経済価値が同等の金利や通貨など、キャッシュフロー(キャッシュの増減)を一定期間、事前に取り決めた条件によってお互いが交換する取引を指します。
投資の前に必ず種類や特徴の確認を!
貯蓄に比べ、投資は収益に期待を持てるのが大きな魅力です。しかし、その一方で元本割れのリスクがゼロではありません。
投資の際には、それぞれの詳細や特徴をよく確認・把握してから行うのが賢明です。
その上で、自分に合った投資をぜひ選んでみてください。
市場の複雑化や予測困難な経済の変動、政治的なリスクなど、益々複雑になる市場動向。物価高や給料がなかなか上がらない中で、資産を増やすためには、投資スクールで専門家からしっかり指導を受けることが大切です。そこで投資の目的に合わせて、オンラインで受講できると投資スクールをご紹介します。
複数の投資方法から
自分に合うものを見出したい
The Gavel
学べる内容
- FX
- 株式投資
- 仮想通貨
- インデックス投資
- コモディティ
- 不動産投資
こんな人におすすめ
イチから投資のイロハを学びたい
多様な市場と新たな投資トレンドに対応しているため、幅広い投資戦略を学ぶことができる。
自分の投資スタイルを確立したい
短期から長期までの投資戦略を網羅しており、個々の投資スタイルに応じた学びが可能。
中長期の投資で
老後の資産形成をしたい
Global Financial School
学べる内容
- 経済
- 金融
- 投資信託
- 米国株
- 債券
こんな人におすすめ
投機ではない投資を学びたい
比較的リスクの低い安定収益を追求した投資について学べる。
老後の資産形成について学びたい
中長期の投資戦略に焦点を当てたスクールで、老後資金の計画や資産形成に適している。
実物資産に興味があり、
長期的な投資手法を学びたい
ファイナンシャルアカデミー
学べる内容
- 株式投資
- 不動産投資
- 投資信託
こんな人におすすめ
豊かなポートフォリオ構築を目指したい
多様な投資手法を組み合わせ、バランスの取れたポートフォリオを構築することを目指せる。
キャッシュフローを身に着けたい
実物資産の理解やキャッシュフロー管理を含む、より実践的な投資手法を学ぶことができる。