先物取引とは

金融派生商品(デリバティブ)の中に「先物取引」があります。「投資」や「先物取引」という言葉だけを聞くとネガティブなイメージを持つ方が多いかもしれませんが、正しい知識を付けてどういう投資・商品なのかを理解しておきましょう。

先物取引の仕組み

先物取引は日経平均株価指数や金・プラチナなどの商品の値動きなどに着目した証拠金取引のことをいいます。買いからも売りからも取引を始めることができるという特徴があり、下落局面においても収益を狙っていくことが可能です。原則として受け渡し代金を全額用意しなければならない株式の現物取引とは異なり、少額の資金「証拠金」から取引を始めることができるという点も大きな特徴の一つです。元の資産「原資産」について、将来の決められた日に決められた価格で売買することを事前に約束する取引となっています。

必要証拠金

先物取引を行う際には証拠金という資金を差し入れて取引を行います。取引において必要となる最低資金を「必要証拠金」といい、一定の算定式に当てはめて算出される金額が求められます。また、必要証拠金のほかにも基本証拠金や最低維持証拠金などが存在します。注文単位や証拠金の金額に関しては取り扱う銘柄や商品によって異なりますので、先物取引を行う際には確認しておくようにしましょう。

追加保証金(追証)

先物取引を行っている際に、営業日における日中立会終了時の「受入証拠金」が「最低維持証拠金」を割り込むと追加証拠金(追証)が発生することになります。この追加証拠金が発生した場合には速やかに入金を行う必要があり、定められた期日までに証拠金への振替を行わなかった場合には反対売買により決済されてしまう可能性があります。そうなるとその時点での損益が確定してしまうので、思わぬ損失が発生することになるでしょう。

先物取引のメリット

資金効率が高い

先物取引の最大のメリットとして挙げられるのがその資金効率の高さです。取引金額に対して少ない証拠金で取引を行うことができるようになっていることから、少ない元手で大きな利益を狙いにいくことが可能です。取り扱う銘柄などによっても異なりますが、一例としては約定代金が証拠金の約20倍にもなるケースがあるほどです。

売りから取引ができる

先物取引では相場の先行き下落を予想する場合において新規に売り建てを行うことが可能であり、予想通り相場が下落した場合には売建玉を安く買い戻して値下がり分を利益として受け取ることができます。信用取引でも同じように個別銘柄を空売りする手法がありますが、そもそも空売りのできない銘柄や逆日歩などの余分なコストが発生する可能性があります。

先物取引のデメリット

リスクの高い取引である

近年身近になっている投資の多くはリスクの低さと安定性を売りにしたものが多くなっています。しかし先物取引は大きなレバレッジをかけて行う取引であることから、差し入れた証拠金以上に損失が大きく膨らむ可能性があります。一般的なインデックス投資などに比較するとハイリスク・ハイリターンであるという特徴がありますので、一定のリスクは認識しておく必要があります。

長期保有に向かない

先物取引を行う場合には、送品の取引に期日の設定がされることになります。期日まで保有していると自動で決済されることになりますので、長期的に保有することが出来ないという点はデメリットの一つとなるでしょう。株式投資や投資信託は期日がありませんので、自分が好きなタイミングで売買することが可能です。

理解を深めて適切な投資判断を

投資と聞くといいイメージを抱かない方も多いと思いますが、これからの時代において資産を増やすためには必要な選択肢の一つです。まずは投資についてしっかりと理解を深めたうえで、自信の目的に合った適切な投資判断ができるようにしておきましょう。